
予兆は、あったんだと思う。
いくつかの胸騒ぎは、
あの日と同じ1本の電話で確信になった。
でも、予想していたわけでは、決してなかった。

ずっと灯っていたあの灯りの下、
実感はないのに涙が出て、
自分の感情がよくわからなくなっていた。
その後静かに消えた光が、
何だかとても寂しかった。

思えば、ふわりとして、優しさそのものの人だった。
親族の中で私の一番の理解者だった。
両親よりも、母よりも、心を許せる存在だったかもしれない。

仕事の話、結婚の話をしたのはあなただけ。
思えば、あなただけが私に結婚するよう、言ったんだったね。
真っ直ぐに、私の生き方を素敵だと言ってくれた。
羨ましい、と言ってくれたこともあった。

晩年は、その姿を通して、
生き方を、生きる意味を、
考えるきっかけをくれた。

いろんな関係性が、
あなたと私の間にはあったね。
あたり前のように思っていたけど
あたり前ではなかったこと、
今になってようやくわかったよ。

さよならは言わない。
またつながれるような気がするから。
でも、冥福は、祈ってる。
今まで、ありがとう。

You are the best.
I won’t forget you.
Dear Grandma.
