震える空気、
波立つ水面、
揺れる大地、
消える灯火。
表に流れる言葉の裏で、
真実をほのめかし
終わりを口ずさむ声が聞こえる。
言葉に踊り、踊らされ、
言葉で煽り、煽られて、
でも、行く末はわからない。
たどり着く先はわからない。
星を読む者は口々に言う。
「終わりの始まり」を予言する。
地球に寄り添い、
星の声に耳を傾ける者は知っている。
感覚的に気づいている。
終わりの始まりの気配を。
満ちた月が欠けてゆき、
太陽と重なりその姿を消したとき、
新たに始まる物語。
その時に誰がいるのか、
その時に何があるのか、
それは誰も知らない。
ただ、星たちだけが、知っている。
空の彼方の星たちだけが、
その先の姿を知っている。
そこにある光を
終焉の炎と見るか、
それとも希望と見るか。
それは自分次第。