2020年年末から始まる水瓶座グレートコンジャンクション期、そして風の時代。グレコンの立役者となる社会天体・木星と土星とはまた別に、個人的に気になっているのが水瓶座のルーラーである天王星です。
天王星が星座(サイン)移動をしたのはちょうど2年前の2018年5月16日。約7年滞在した牡羊座から牡牛座へと移動しました。
その後、順行〜逆行をしながら2019年に牡牛座への移動を完全に終えたので、すでに天王星×牡牛座の影響は出ているのですが、良くも悪くも天王星らしいインパクトに欠ける気がしています。それもそのはず、牡牛座は天王星にとって本来の力を発揮できない場所、なんだとか…。
全体の惑星のアスペクトにもよりますが、今は本来の力を発揮できていない天王星、水瓶座グレートコンジャンクション期と風の時代への移行とともに、今より活気づくのではないかと思っています。
そこで今回は水瓶座グレコン、そして風の時代を迎える前に、天王星と天王星牡牛座期について改めておさらいしておきたいと思います。
革命の星「天王星」とは
天王星は18世紀、1781年に発見された比較的若い惑星。発見したのはイギリスの天文学者、ウィリアム・ハーシェル氏です。
太陽系第7惑星で、太陽系の中では3番目に大きく、地球の約4倍の大きさと言われています。ペールブルー?ターコイズブルー?のきれいな色をした惑星で、土星のような輪があります。横に自転するという少々変わった動きをするため「個性の惑星」と言われているとか。(水瓶座に通ずるものを感じます…)。惑星を横並びにすると、土星と海王星の間にあります。
公転周期は約84年。1つの星座に約7年、約84年をかけて12星座を1周します。逆行は1年のうち、約5か月と長めです。
天王星は近代以降に発見された天体「トランス・サタニアン」の1つで(他2つは海王星と冥王星)、3惑星の中で最初に発見された惑星。発見当時は、太陽系の最果ての惑星は土星だと考えられていたので、その先にある天王星の発見は世の中に大きな衝撃を与えたそうです。
トランス・サタニアンは発見されたときの社会情勢と関係しており、天王星が発見された18世紀、海外ではアメリカ独立戦争やフランス市民革命、イギリス産業革命などの「革命」が頻発していたことから、天王星は「革命の星」と言われています。
天王星が私たちに及ぼす影響は?
「革命の星」と言われている天王星は、そのサブネーム(?)のとおり、社会に革命的な出来事をもたらします。今あるものや古いものを壊し、リニューアルしたりより良いものを作り出すような流れがとても得意です。
天王星のキーワードはこんな感じ。
【天王星のキーワード】
変化、変動、革命、改革、飛躍、進歩、超越、方向転換、自立
独創性、先見性、斬新、エキセントリック、予想外
自由、普遍性、広い視野、未来意識
科学、機械、天文、電波、インターネット、 宇宙、グローバル
反逆、波乱、天変地異、破壊、天災、離別
とにかく天王星の影響は鋭く、プラスならまだしもマイナスに働くと脅威になりやすいのが特徴。
特にトランス・サタニアンの影響は常識の範囲外、人間の意識や力ではコントロールできない領域のため、影響を受けたとしても不可抗力だと言われています。
最近のわかりやすい不可抗力の例としては、天王星の影響がマイナスの形で出てしまった(と言われている)3.11の天災、東日本大震災でしょうか…。もう少しさかのぼると、1995年の阪神大震災、新潟県北部地震、地下鉄サリン事件などが挙げられます。海外では、2003年のSARS大流行やイラク戦争開戦が例として挙げられることが多いです。
特に星座間の移動の前後で大きな影響が出る傾向があります。
こうしてみると、天王星のサイン移動は怖いことが起こるタイミング、と見られがちですが、もちろん悪いことばかりではありません(怖いことのほうが多い気はしますが…)。
プラスの影響としては、1995年に発売されたマイクロソフト「Windows95」から始まるIT革命などテクノロジーの急速な発展などがわかりやすいでしょうか。スマホやAIなんかも天王星の影響だと見ている方は多いように思います。
このことからもわかるように、天王星を含むトランス・サタニアンは、個人への影響というよりも、世代や時代の流れに大きく影響する惑星。星読みの場合も、滞在している星座との組み合わせで、時代の流れや時期を見ていきます。
あとは、世代ごとに、その星座(サイン)の分野を進歩させたり目覚めを促すような共通のテーマとして見ることもあります。
ただ、個人への影響がまったくないのかというとそうとも言えず、個人的には、天王星の影響は個人にもある、と感じています。持って生まれたホロスコープによっては個人の運勢を占うときにも使えるはず。
私の場合、天王星そのものよりは天王星が刺激するものからの影響が強いらしく、結果的には良い変化が多いのですが、天王星絡みの影響が出る時は、本当に予想外の、自分でもなぜそうなったのかわからない、思いもよらないことがショッキングなプロセスで起こります。結果的には「良かった」で終わるのですが、若干トラウマになったことも多々あります…。
天王星牡牛座期はどんな時代になる?
天王星が牡牛座へ移動したのはちょうど2年前の2018年5月16日。それから2018年11月7日に一度牡羊座に戻り、2019年3月6日に本格的に牡牛座入りしました。
この後、1年に1度逆行はしますが、あと5年ほどは牡牛座に滞在することになります。
【過去と今後の天王星の動き】
1995年4月1日21時6分(水瓶座)
1995年6月9日10時59分(山羊座)
1996年1月12日16時09分(水瓶座)
2003年3月11日5時52分(魚座)
2003年9月15日12時50分(水瓶座)
2003年12月30日18時13分(魚座)
2010年5月28日10時38分(牡羊座)
2010年8月14日12時40分(魚座)
2011年3月12日9時51分(牡羊座)
2018年5月16日0時19分(牡牛座)
2018年11月7日3時59分(牡羊座)
2019年3月6日17時25分(牡牛座)
2025年7月7日16時50分(双子座)
2025年11月8日11時16分(牡牛座)
2026年4月26日9時56分(双子座)
天王星牡牛座期の大きな変化としては、日本では「令和」への改元が挙げられると思います。
また、天王星牡牛座期には社会での物やお金に対する価値観、通貨やお金の概念が変わる、などと言われていました。実際、お金に関してはじわじわと変わってきていますよね。一番わかりやすいのは、仮想通貨や「○○ペイ」などのスマホ決済サービス、キャッシュレス化でしょうか。
物の所有における価値観も変わり、UberやAirbnbなどのシェアリング・エコノミーなるものも出てきてました。サブスクもここに入るかな?
そのほか、牡牛座とかけ合わせることを考えると、五感や美意識あたりでの変化もあるかもしれません。
でも、天王星は牡牛座にいるとあまり力が出せないそうなので(なぜかはわからないので、そういうものなのだとして理解しています)、いつもの天王星らしくないというか、やっぱり変化は緩やかで遅いような気もしています。
今年の年末からは水瓶座や風のエレメントの影響を受け、天王星ももう少し本格稼働するのではと見ていますが…天王星の変化はとにかくきついので、このくらいでちょうどいいのかもしれませんね。ただ、2025年ごろから始まる天王星双子座期に向かう動きは、風の時代へと突入する来年から加速していくような気がします。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
何はともあれ、天王星の影響がプラスに働き、今後、より良い社会が健全に構築されることを願って。