空や海、花、緑…
美しい自然や景色を見たとき、
思わずスマホでカメラ機能を立ち上げる。
ふと思い立って、カメラを手に、
美しいものを収めにふらりと出かける。
でも、いつも思う。
ファインダー越しに美を切り取っても
この小さな四角の中に
それを閉じ込めることはできない。
人が造ったもので、
その美しさを再現することはできない。
つまり写真は、
この目で見る美しさには到底及ばない、
そういうこと。
目の前の美しさを手に入れたい、
永久的なものにしたい、
そう思うたびに、
思いどおりにならない現実を突きつけられる。
人間が手中にはおさめられないもの。
だから、最後はじっと、
この目にただその美を焼きつける。
いつ消えるかわからない
その刹那を惜しみながら。
それでも時々、
ファインダー越しに、
肉眼では決して捉えることのできない
未知の美しさに出会える瞬間がある。
これらの写真は、そんな1枚。
桜の降る並木道、
夢中でシャッターを押しました。
【使用カメラ】Nicon COOLPIX P900