「風の時代」の理解を深める~西洋占星術で見る時代の移り変わりとパラダイムシフトについて

2020年に入り、早くも4か月が過ぎようとしています。

世界的なコロナパンデミックにより、今年は多くの方が「今までとは明らかに何かが違うこと」「大きな変化が起こること」を感じているように思います。

中にはこの状況を数年前から西洋占星術師の間でささやかれていた「エレメントの移行に伴う時代の変化とパラダイムシフト」に関連づけて考える方もいるようで、かくいう私もその1人。(この考えを取り入れた一番の理由は、西洋占星術でいう「風の時代への移行」と世の中の動きがマッチしているように思えたからです)。

その考え方でいくと、今はまさに「地の時代」から「風の時代」へのシフト期間真っ只中。

そこで改めて、西洋占星術におけるパラダイムシフトとは何なのか、4つのエレメントとの関連性とともにまとめてみました。

風の時代についてはこちらの記事もどうぞ。

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「パラダイムシフト」とは

まずはパラダイムシフトについての考え方のおさらいです。

「パラダイムシフト」とは、時代やある分野においてあたり前だと思われていた常識や思想、価値観などが根本から劇的に変化することを意味する概念。パラダイムチェンジ、発想の転換、などとも言います。

日本では明治維新や産業革命、PCやスマホ、AI(人工知能)などが普及したIT革命(1995年ごろから今も…?)がパラダイムシフトにあたるとされています。

身近なところではビジネス用語としてよく使われているので、仕事やビジネス書などで見聞きしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

つまりパラダイムシフトは占星術用語ではないのですが、最近では諸々省略され、占星術用語のように使われていることも…。

というのも、西洋占星術では「時代におけるパラダイムシフト」を「エレメントが切り替わるタイミング」と同じであるという見方をしているから。今で言うと「風の時代」と「パラダイムシフト」がよく一緒に使われています。

ある占星術師の方は、西洋占星術における過去のパラダイムシフトと歴史を照らし合わせ、確かに時代の流れとエレメントシフトのタイミングが合致している、と感激されていらっしゃいました(が、私は歴史に詳しくないため、本当にそうなのかがよくわかりませんでした…)。

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西洋占星術の4つの分類「エレメント」について

次に、パラダイムシフトに関連する西洋占星術の4つのエレメントとパラダイムシフトの時期についてです。

西洋占星術では12星座のサインを性質別に4つのエレメント(火、地、風、水)に分類します。

この4つのエレメントは、四代元素論をはじめ、プトレマイオスによる大吉相の解釈など様々な考え方が統合されて4つのグループに分けられたようです(が、長く&難しくなるのでここでは割愛します)。

【4代元素(エレメント)に基づく星座の分類】
火:牡羊座、獅子座、射手座
地:牡牛座、乙女座、山羊座
風:双子座、天秤座、水瓶座
水:蟹座、蠍座、魚座

この4つのエレメントは西暦にもあてはめられており、1つのエレメントの期間は大体200年前後。上記のように「火→地→風→水」の順番で繰り返し、その期間をエレメントと紐づけて「火の時代」「地の時代」「風の時代」「水の時代」と呼びます。

今はちょうど、約200年(正確には、他のエレメントへのちょい移動を含め概算218年)続いた地の時代の最後、風の時代へと切り替わる目前、というタイミング。西洋占星術では「時代のエレメントが変わる=パラダイムシフト」と見るので、時代が変わるような大きな変化が起こる、という見方ができます。

次に、パラダイムシフトの具体的な時期ですが、ここからは年表で見たほうがわかりやすいかと思うので、まずは下記年表で、時代と星座の変遷をご覧ください。

上記の図の解説をします。
西暦は、木星と土星がぴったりと重なる「グレートコンジャンクション」が起こる年で、星座はグレートコンジャンクションが起こる星座を表しています。グレートコンジャンクションは約20年に一度起こり、このグレートコンジャンクションのタイミングが時代を表すエレメントを見る上で1つの指標となっています。

こうして見ると、同じエレメントがしばらく続き(概算で200年前後)、エレメントが変わる前後に、前後のエレメントがワンクッションとなり、本格的なエレメントの移行となるのがわかると思います(地→火→地とか、風→地→風とか)。

各時代の区切り方、特にスタートと終わりの時期については一例としてお考えください。

例えば、火の時代の1603年から1663年までは水の時代から火の時代への移行期で、どちらのエレメントの要素もある期間と見ることができます(実際どうだったかは、その時代を深く考察する必要があるため、ここでは省略しています)。

風の時代で見てみるとよりわかりやすいのですが、風の時代は実質1981年から始まっています。実際に、1981年から2000年の間は風のエレメントを象徴するITの発展(PCや携帯などの普及)がありました。その後、地の時代に戻った2000年以降も急速なテクノロジーの発展によりIT革命と言われるなど、風の時代を象徴する出来事が続いたため、すでに風の時代に入ったと言っても間違いではありません。ただ、社会全体の価値観や常識などは地の時代を象徴する物質や権力といったものが重要視されている状況は続いています。そのため、今回作成した年表では風の時代を2020年からとしました。人にもよるのですが、多くの占星術師が私と同じように「2020年12月に水瓶座で起こるグレートコンジャンクションを機に本格的な風の時代が始まる」と見ている気がします。

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時代を象徴する4つのエレメントの特徴

最後に4つのエレメントの特徴、それぞれの時代の違いについて、参考までにキーワードとなる言葉をまとめておきます。ただ、パラダイムシフトは今まであたり前だと思っていた常識や価値観がガラリと変わるタイミングなので、基本的には、今までとは真逆、と考えるのがわかりやすいかと思います。

●火の時代(牡羊座、獅子座、射手座)を象徴するもの
精神、直観、情熱、即決、能動、肯定、積極性、パワフル、エネルギッシュ、上昇志向、正義、戦い、競争、自己主張、自己表現、明るさ、楽観、火、熱、起承転結の「起」

●地の時代(牡牛座、乙女座、山羊座)を象徴するもの
物質、現実、安定、感覚、価値、堅実、金銭、成果、構築、基盤、大地、土、ドライ、生産性、豊かさ、リアリティ、文化、伝統、美、信頼、起承転結の「承」

●風の時代(双子座、天秤座、水瓶座)を象徴するもの
知識、知性、理論、思考、情報、言葉、交通、客観性、分析、流動、コミュニケーション、クール、知的好奇心、論理性、未来、交友関係、取引、起承転結の「転」

●水の時代(蟹座、蠍座、魚座)を象徴するもの
感情、共感、情、融合、情緒、帰属意識、共感、共同体、救済、依存、霊性、養育、変容、フィーリング、親密、水、起承転結の「結」

今は、地の時代の最後、そして本格的な風の時代が始まる直前です。新しい時代の幕開けに乗り遅れないよう、今からパラダイムシフトを意識しておきたいですね。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
日本は特に地のエレメントが象徴する価値観が根強いので…スムーズなパラダイムシフトとなることを願って。

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