春分の日に買った100円の白いバラ。
葉や花びらは少しずつ枯れ始めてきていますが、それでもまだ凛と咲き続けてくれています。
切り花を楽しめる一般的な期間は長くて2週間弱。買ったときの花の状態や環境によっても変わるそうですが、それでも1ヶ月は驚異的な長さです。
最近愛用している近所のお花屋さんで扱っている花は、他と比較するとかなり長持ち。このバラ以外にもシンビジウムなどはきれいな状態で1ヶ月もっていたので、もともと生命力が強く、保存状態もいいのだと思います。
でもこのバラは(正確には他にもあと5本)、私のせいで一度、水がない状態で1日以上放置してしまいました。もうだめかと思いましたが、その後あわてて水とソマチッドを与えたところ、ほとんどが生き返り、きれいな花を咲かせてくれました。それでも他のバラは2週間ちょっとで水を吸い上げることができなくなり、萎れてしまいました。
そんな中、最後の1本として残ったのがこの白いバラ。この白いバラからは、購入から1か月以上経った今も、花びら、茎、葉、隅々まで生きる力が行き渡っているのを感じます。茎からはなんと新芽が4か所も。
すごい生命力です。
命の重みを改めて感じる今の状況下、この白いバラの驚異の生命力に勇気をもらっている自分がいます。
毎朝お水を変え、少しでも長く一緒にいられるよう天気の良い日は外に出して日光に当てていると、今日も元気でいてくれること、それだけで心強さが芽生えます。自分も大丈夫、そう思えてきます。
同時に、この白いバラからは女性のような移ろいゆく美も学んでいる気がします。
最初は真っ白ですばらしい造形の花をいつもうっとりと見ていました。時が経ち、真っ白だった花びらは全体的に少しずつ黄味を帯びていき、今は花びらの淵が少しずつ枯れて茶色くなっていっていますが、その枯れた部分でさえも、白地に施されたベージュのパイピングのようなデザインに見えておしゃれ。こういうコサージュ、探したらありそうです。
不安にのまれそうになる時もあるけれど、白いバラが今も凛とした姿で咲き続けてくれるおかげで、私も前向きな気持ちでい続けることができています。
長期間、きれいに咲き続けてくれて本当に嬉しいです。
いつもありがとう。
国内外で今、大量のお花が廃棄されているというニュースを見ました。
様々な事情があるのは理解していますが…このような状況が早く解決することを祈って。