ある種の人たちの写真の顔が、
ひどく歪んで見えることがある。
顔の造形の話ではなく、
顔の相…人相の話。
それはひどく歪み、人の顔に見えないことがある。
何か別の生き物に見えてしまうことがある。
なぜだろう。
被写体の悪しき心が顔の相として滲み出ているのか、
カメラマンの心が被写体に投影されているのか、
それとも私の中の憎悪のようなものが、
被写体に向けられて見るものを歪めてしまっているのか。
わからない。
でも、それらは決して人には見えない。
何か別の生き物に、見える。
透きとおるような透明感で、
美しく、
そこに映るものを見るにはどうすればいいのだろう…?