首にリードをつけられているのは果たして誰か~『The Economist』

イギリスの週刊新聞『The Economist』の2020年3月28日発売号の表紙(風刺画)のインパクトが強すぎて頭から離れません。

こちらです。

英国The Economist(エコノミスト) 2020年03月28日発売号
未来をコントロールすることはできませんが備えることはできます。The Economistは読者へ綿密な分析を提供し、未来への準備をサポートします。 世界中、地域を問わず最先端のニュースを鋭い分析によって報道。英国やアメリカの知識層に愛読される政治経済誌。”ビッグマック指数”や”トール・ラテ指数”など、購買力平価の目安...

この絵を見て、皆さんはどう思いましたか?
私は顔を背けて気づかないふりをしていたことを「いい加減、直視しなさい」と、首をぐいっと正されつきつけられたような気がしました。そして、「もう現実から目を反らすことはできないんだな…」とも。

これは私のタイミングでしかないのですが、もしかしたらこのタイミングで同じような思考のシフトを経験する方もいるのでは、とも思っています。

というのも、『The Economist』の成り立ちを調べてみたら、何だかとても水瓶座っぽかったんです。

『The Economist』はイギリス・ロンドンのエコノミスト・グループから発行されている雑誌の体裁をとっている新聞で、イギリスをはじめ、アメリカなどの知識層に愛読されている政治経済誌。

創刊は1843年、帽子製造を営んでいたスコットランド人、ジェームズ・ウィルソン氏が38歳のときに立ち上げました。きっかけは、当時大きな政治問題になっていた「穀物法」廃止運動。(革命・革新を司る水瓶座っぽいです)。このとき、自分が所属する階級の利益にとらわれた主張をする人が多い中、ジェームズ・ウィルソン氏は統計や史実を用いて穀物法が廃止されるべき理由を論理的に説明した長文パンフレットを発行しました(論理的、も水瓶座っぽいです)。ジェームズ・ウィルソン氏の事実に即したパンフレットは高い評価を受け、彼はその後、新聞各紙に論説記事を寄稿するようになります。けれどもうまくいかず、自ら新聞を発行することにしたそうです(フリーランスっぽい始まりも水瓶座的)。

また、新聞の名前となっている「エコノミスト」という言葉には、「全ての議論、原理を事実に照らし合わせることによって問題を立ち向かう人」という意味を込めているそう。

※『The Economist』の創刊に関しては、「英ニュース週刊誌『エコノミスト』とはどんな雑誌? (上)」を参考にさせていただきました。ありがとうございます。

英ニュース週刊誌「エコノミスト」とはどんな雑誌? (上) https://news.yahoo.co.jp/byline/kobayashiginko/20130830-00027710/

『The Economist』は創刊までの経緯だけではなく、グローバルな視点を持っているところや、客観的で事実を俯瞰して分析する姿勢なども水瓶座っぽいところだな、と思います。

と、色々書いてはみたものの、私自身は1冊を熟読したことはありません。ただ、時折クローズアップされる鋭い着眼点にはハッとさせられますし、何人かの視える系の方々に「過去世でイギリスのビジネスマンだった時がある」と言われているせいか(どうなのかはわかりませんが)、折に触れ気になってしまう媒体ではあります。

そして今回のこの表紙。この構図が何を意味しているのか。
「直接的過ぎて風刺にもなっていない」とおっしゃっている方がいましたが、私たち人間は犬に首輪をつけて飼う一方で、誰かによって飼われている存在でもあるということです。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
でも、人間には、飼われたくないという人もいれば、飼われているほうがいい、という人もいるので、この絵を見てもきっと思うことは様々なのだと思います。

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