仙酔島の海岸沿い、彦浦にある「閃きの門」。
普段は見ることができないというこの門は、宇宙の神秘に心を向けたとき目の前に現れ、天と地をつなぐ宮柱とともに現れると言われています。
「大門が開く」=「生まれてきた役割、役目に気づく」ということを意味するそうで、3時間もすれば生まれてきた役割に気づけるのだそうです。
明確な意思を持って行ったわけではなかったけれど、今回の旅の一番の目的は、この「閃きの門」だった気がします。
自分の使命…生まれてきた役割、役目に気づきたくて、2日間、とにかく彦浦に行き、海に向かって門、そして宮柱が現れるという空を見ていました。
おそらく、この場所にいた時間が一番長いと思います。回数的には4回行ったのかな?
最初は仙酔島に着いてすぐ、洞窟風呂の前の空き時間に。洞窟風呂の予約の時間が決まっていたので少ししかいられず、その時は場所の確認をしに行ったようなものでした。
2度目は洞窟風呂の後、夕食の時間まで。3時間とまではいかないけれど、けっこうそこにいた気がします。でも、門も宮柱も見えないし、啓示のようなものを受け取ることもありませんでした。
目的を果たせないもどかしさはありましたが、そこにいるのは私ひとりで、海も空もきれいで波音は心地よく、(日差しを除けば)いるだけでただただ気持ち良かったです。
3回目は2日目の朝、朝日を見た帰りに。朝食までの時間、砂浜から海と空を眺めながら、砂浜のカニたちと一緒に少しぼんやりしていました。
夜明け直後の海はまだ少し暗くて、この時もまだ門は見えないし、啓示もなく…もう見える可能性はないかも、とちょっと落ち込みました。
そして最後は仙酔島を出る直前。山を散策した後、帰ろうと思っていた時間までまだ少しだけ時間があったので、諦めきれず、砂浜に行きました。でも、門、そして宮柱は、見えたような、見えないような…?
見えた、と思い込めれば良かったのですが、あるはずの場所には結局、大門も宮柱も見えず…次回リベンジすることに決めました。
でも、彦浦で過ごした時間はどこか瞑想と似て、自分と向き合う特別な時間となっていました。
そして海と空、雲の美しさに、改めて気づかされた時間でもありました。
そんなわけで、結果的には閃きの門も宮柱を見ることも、生まれてきた役割・役目を知ることもできなかったわけですが…。
数日後。
仙酔島で撮った写真を見ていてビックリ。
なんと、帰る直前に彦浦で撮った写真に、大門のような雲というか影が写っていたのです…!あの時、肉眼では見えなかったものが、写真にはうっすらとですが写っていました。
これには本当にビックリ!つまり、私の目の前に閃きの門は現れていたのです。
閃きの門が見えていたとしても、生まれてきた役割や役目はまだよくわからないので、本質的には目的は果たせていないのですが…少なくとも1度は閃きの門が私にも見えていたのだとしたら、きっとそのうちわかるのだろうなと思えました。
ほんと、神秘的で不思議な島です。
つづく。