喜びも悲しみも怒りも「すべて選択しているのは他でもない自分」

先日、全身に刻みつけられる…と思うほど強烈に、それでいて不思議と腑に落ちる、ある真理を体感する機会がありました。

それは、

「目の前で起こる出来事や誰かの言動に意味づけし、それに対して都度感情を選択しているのは他でもない自分である」

ということ。

1つの考え方として理論的には知ってはいた、わかってはいたものの、本当の意味ではそれが意味する状態というものをいまいち捉えきれていなかったのですが、

目の前で、すぐそばで、そのことを身をもって体現し、教えてくださった方がいて…。

その言葉、在り方、エネルギーに触れることで、その日初めてその真理を本当に理解することができ、自分の中の1つの基盤となる軸にすることができました。

わかりやすい例で言うと…
犬のフンなどを踏んでしまった時のリアクション、などでしょうか。

運がいいと思うか、運が悪いと思うか。

この例でいくと、私は「運がついた」と思うよりは「運が悪い」を選ぶと思うのですが(笑)、ここでのポイントは、

「どう捉えるか」「常にポジティブなことを選択しなければならない」ということではなく、「どんな感情も自分で自由に選ぶことができる」ということ。

そして、自分が選んでいるのだから、その意味づけや感情に責任を持ち、「嫌なら変えればいい」ということ。

私がこの考え方・感覚を本当の意味で自分のものにしたい、と思ったのは、人間関係においてです。

「誰かの言動によって傷つく自分」
「私の言動によって傷つく誰かを気にしてしまう自分」

特にここを変えたい、と思いました。

例えば、誰かに嫌なことを言われたとき。

相手がどんなことを言おうと、傷つくことを選択しているのは自分で、その時に傷つかない、何も思わないことを選択することもできるわけです。

私はよく、実際の真意はわかりませんが(おそらく他意はない)褒め言葉に対し、「遠回しに嫌味を言われた」と受け取ってしまうことがあります。

例えば「髪がキレイ」と言われたら、「こんなに傷んでるの、見ればわかるはずなのに…」とか。

真意はどうであれ、素直に「やったー!ありがとうございます」と喜べばいいものを、自分のコンプレックスというフィルターを勝手にかけ、こんなにも歪んだ受け取り方をしてしまうわけです。

でも、ケースは違っても、皆さんも少なからず何かあるのではないかと思うのです。

それで、勝手に嫌な気持ちになったり、時には傷ついたり。

でもそれって元を正せば、自分が相手の言葉に意味づけし、感情を選択しているんですよね。

そして、相手の言葉は1つなのに対し、受け取り方やその時の感情を、私たちは都度自由に選べるし、選択肢もたくさんあるんです。

できることなら嫌なことは言われたくないけれど…何かを言われても、何を言われたとしても、「気にしない」という選択肢が私たちにはあるんです。

その後、この考え方を採用する、と決めた途端、すぐに試練がやってきて、相手の言動にけっこう傷つき、自分の対応にも後悔する…ということがありました。

ヘタレな私はすぐに「やっぱり無理かも」とギブしそうになったのですが…

「今私はショックを受けること、後悔することを選んでいる」と客観視したら、いつもとは違う気持ちの揺れに変わりました。(すぐに何も思わない、という境地にはさすがにならなかったけれど)。

そして、同時にこんなことも思いました。

「私の言動によって、相手が嫌な思いをしたり傷ついたかもしれないことを気にしてしまっていたけれど、もしそうだったとしても、それは相手の問題であり、私には関係のないことなんだ」と。(人情派の友人に言ったら「自分の発言に責任を持ちなさーい!」と怒鳴られそうですが…)。

私はよく「言葉がキツい」「ストレートすぎる」と言われるので、他者への言葉は伝え方や言葉をかなり考えるようにしています。

でも、こちらに一切悪意がなくても、他意がなくても、誰かの気分を害してしまうことはあります。

でも、嫌な思いをさせたいわけではないから…今までは自分の発言を後悔し、反省し、そのような結果になるのを避け、何も言わない、話さない、ということを選択することもありました。

でも、私の言葉を相手がどう思うか、どう感じるかはその方の問題であり、私が介入できることではないから、必要以上に気にする必要はないのかな、と。

もちろん、相手のことも考えた言動は今後も心がけていきたいとは思っていますが、

●誰かの言動に傷つかない自分。
●相手の反応を必要以上に気にせず切り離して考えられる自分。

この状態があたり前になるといいな、と思います。

皆様もよろしければ、ぜひ。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

私たちが選択できることは想像以上に多いです。いつもその状況下で自分にとってベストな選択ができますように。

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