普段、「アンバランス上等!」と様々な面で本質や思考が偏りすぎている私も、月が天秤座にある日は「バランス」を意識してみたりします。
で、これはバランスを意識したことではないのですが…
理性と本音のバランスで、いつもはわりと理性優勢なのに、珍しく本音が勝ってしまった時の話。
少し前に、ある人に対して意地悪な気持ちになることがありました。普段は「清く正しく美しく…」「他人には優しく…」的な在り方を心がけてはいるのですが、人間なので、ムッとして意地悪な気持ちになることもあります。
その時も、訳のわからない頼まれごとをされて、こちらとしてはわからないなりに誠意を持ってお返事したのに、嫌な気持ちになる対応をされて…。
初めてならまだしも、その人からの嫌な対応はそれが二度目だったので、理性よりも「何なの、この人」という気持ちが勝ってしまい、もう二度と同じことをされないためにはどうやり返すか、ということを考え始めてしまっていました。
理性では、そんなの気にせずスルーすればいいのに、と思いつつ、二度目ということもあり、我慢できず、意地悪なことを次々と考えていました。
その人が最高に困るシーンは何だろうか。
どうすればもう嫌な思いをしなくてすむだろうか。
そう思いを巡らせていたら、なんと。
まさに脳内で意地悪なことを考えていたそのとき、その人から話しかけられ、先日の頼まれごとのお礼を言われました。
まさかの出来事でした。
そのタイミングに思わずドキッとしました。
お礼を言われてしまったことで、私にはもうその人に対して意地悪な気持ちを持ち続ける理由がなくなってしまいました。
意地悪な思考を見えない何かに止められた、瞬時にそう思いました。
でも、この時は、色々考えた意地悪なことを実行に移さない方がいい、ということだったのだと思います。もちろん、すぐにそれらの意地悪な考えは捨てました。
このようなことは、時々起こります。
私が事を起こす前に、まるで何かが私の行動を止めるように。
この出来事のちょっと前には、断ろうと思っていた仕事の担当者が変わり、断る理由がなくなる、ということがありました。
こういう時、私と現実の間には何かが介在していて、何かの意思が働いていることを実感します。
そして、私が間違った行動を起こそうとしているとき、助け舟を出して止めてくれる…まさに意思と見えない力とのバランス、連携プレイです。
見えない力がどういう時に助け舟を出してくれるのか、そこまではわからないけれど、このバランス感は、これからも大切にしていきたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
天秤の秤がいつも極端に片方へと傾いていたとしても、時々は逆側に大きくふれることで、全体のバランス感をとることができると願って。