こんなふうにずっと…
こんなに長く、一緒にいられるとは思ってなかった。
あの日、我が家に来てすぐに生死をさまよったあなたは、
ただ1つ、
生まれ変わったような復活を遂げてくれた。
多くがある日突然パタリと倒れていく中、
奇跡としか思えない美しさを保ち、
私の心を癒してくれた。
先行きの見えない不安と恐怖の中、
あなたはその驚異の生命力をもって、
私に希望を見せ続けてくれた。
夢を見せてくれた。
時を止めて、
若い芽吹きまでして、
「一緒に生きたい」という私の願いを聞き続けてくれていた。
その姿は奇跡でしかなかった。
何日も何日も、
時を止めてそこにいてくれた。
美しさを保ったまま、
その日が近づいていることを見せないように、
少しずつ、少しずつ。
それは私にとって、未知の体験だった。
でももう、終わってしまったんだね。
やはり一緒には生きられないんだね。
美しく老いて時を止めたその姿を、
私はまだ手放すことができない。
未来なんて見据えず、
ただ「今」を引き延ばしていたら、
まだもう少し一緒にいられたのかな。
そんなことを考えながら、
あなたの命の灯とも言える鮮やかさが失われていくのを、
ただぼんやりと見続けている。
最後にもう一度だけ、応えてもらえないかと、
虚空に向かって言葉を吐き出している。
でも、もう……。
長い間、そばにいてくれてありがとう。
本当にありがとう。
心からの感謝をこめて。
あの日、時を止め、私と心を通わせてくれたあなたへ。