先日、久々に脳が刺激されるような美味しい物と出会いました。近所のお店でテイクアウトしたリゾットです。
美味しいだろうなとは思っていたのですが、想像以上に美味しくて、ホルモン分泌とストレスで過食気味だった私の脳も少量で満足し、自分でもびっくり。
でもそうでした、私の過食、味覚のコントロールである程度は抑えられるのでした。
私の場合、食の感動には美味しさの他に、味覚が受ける新鮮さや斬新さなどに対する驚きが意外と強く影響します。
どんなに美味しい物でも食べ続けると味に慣れてしまい、新鮮味は薄れるもの。いつも同じだと飽きてしまう…のは、現代人の贅沢なのかもしれませんが、想像以上の美味しさや予想を裏切られるような味、体験したことのない未知の風味は、感覚や脳を刺激し満たし、さらに気持ちを前向きにしてくれます。
特に日本人は味覚が繊細なのだと、以前、取材で聞いたことがあります。例えば出汁の使い方。和食…京料理や懐石料理などは出汁が絶妙で繊細な味つけが多いですが、この風味のわずかな違いに気づけるのはあたり前のことではなく、日本人ならでは、なのだそうです。外国人の方などはそこまでわからない、ということも少なくないとか。
また、味覚はストレスとも関連しているようで、「味覚 ストレス」で検索すると、鬱とか味覚障害が多く出てきます…。
よく、ストレスで暴飲暴食してしまう、なんて言いますが、私の場合、過食気味の時は質より量になってしまい、何を食べるかよりもどれだけ食べるかが優先されます。なので量をメインに食べる物を考えるのですが、そうすると、どれだけ食べても食欲に終わりがきません。お腹が苦しくても脳は食べ足りないと思っている不一致の状態です。
でも、品数を増やして味の幅を増やしたり、普段は食べないような物を食べると、それは感動や刺激となり、量を食べなくても味覚や脳の満足感によって、幸せな気持ちで食事を終えることができます。
五味(五基本味)である甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の5つがバランス良く摂れていることが満足感につながっているのかもしれません。
(ただ、前述したように「飽き」は敵なので、五味の割合にも変化が必要だと思いますし、毎食五味、というのは毎食30品目が難しいのと同じなので、ローテーションにするなどの工夫は必要かと思います)。
ストレスで食べてしまう場合、食べても食べても空腹感が満たされない感覚がありますが、それは量ではなく味の種類を増やすことで解決する場合もあるので(人にもよるとは思いますが…)、ストレスで過食気味、食欲が止まらないという方は一度試してみてください。
ストレスでの過食は何かの不足を食べることで埋めようとしている行動の場合が多いようです。この味覚を満たして過食を防止する方法はあくまで私の場合の解決策ですが、その不足感を食の感動や味覚の満足感で埋めることでストレスを解消することは、過食対策の1つとしてあながち間違ってもいないのではないかと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
解釈が難しいところではありますが、食事を楽しめるのは人間だけ、と聞いたことがあります。最近特に、食事については色々と思うところがあるのですが…命をつないでくれる物への感謝とともに、食べる喜びを実感できることに感謝を込めて。