新型コロナウイルスの感染が広がり、死者が急激に増えていった2月下旬から3月下旬のイタリアで、ひとりの小説家により文学が生み出されました。
イタリアの小説家、パオロ・ジョルダーノ氏によるエッセイ『コロナの時代の僕ら』です。
早川書房の公式サイト(正確にはnote)で4月10日19時より2日間限定で公開されていたので読んでみました。
時間の関係で全文を読むことは叶いませんでしたが、そこには、日々報じられるニュースや飛び交う情報とは毛色の違った、色々と考えさせられる内容が綴られていました。
国や立場は違えど、新型コロナウイルスによって起きた日常の崩壊や世界の惨劇に対して思うこと、この事態の本質の見極め方など、根本的な理解にはきっと、そこまで大きな差はありません。
もちろん、考え方の相違もあり、個人の主観なので偏りもあると思いますが、だからこそ気づかされること、というのも言葉として浮き彫りになってきます。
著者あとがきはまだ公開継続中となっているので、興味のある方は見てみてください。
目の前の危機への対処も大事だと思いますが、別の視点から新型コロナウイルスについて「考える」、もっというと、「コロナウイルスを通して人類の未来を考える」ことも、これからは必要になってくるのではないでしょうか。
『コロナの時代の僕ら』早川書房編集部より
何を守り、何を捨て、僕らはどう生きていくべきか。『コロナの時代の僕ら』全文公開【終了/著者あとがきのみ継続】
https://www.hayakawabooks.com/n/nb705adaa4e43
『コロナの時代の僕ら』パオロ・ジョルダーノあとがき
【全文公開】「すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか」『コロナの時代の僕ら』著者あとがき
https://www.hayakawabooks.com/n/nd9d1b7bd09a7
『コロナの時代の僕ら』は、イタリアでの刊行より2週間足らずですでに26ヶ国での緊急出版が決定したそう。
日本語版は、早川書房より2020年4月24日(金)発売予定です。
現状に自分にとっての意味や答えを出したい方には、もしかしたらヒントとなるかもしれません。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
この本が、必要としているすべての方の元へと届くことを祈って。