ふと見上げた空を、
美しい、
そう思うようになったのは、
ここ数年のことだと思う。
それまで、空の美しさは、
決してあたり前ではない、
時折もたらされる天からのギフト、
そんなふうに思っていた。
でも、光のある日はいつも、
空は美しかった。
晴天の日に、
様々な雲の浮かぶ
アーティスティックな空が好き。
いつも違う雲の形に、
まるで何かを象るような雲の形に、
いつしか雲の造形美を知った。
夕景の、
幻想的な空の色が好き。
ピンクや紫に染まった西の空や雲が
本当に美しくて、
それだけで、
今日も1日幸せだったと思える。
その日あった嫌なことも、
風に吹かれるように静かに消える。
空の美しさは、天からのギフト。
それだけで、尊い。
何があっても、
何もなくても、
見上げればそこに、
その果てない空に、
幸せはいつもある、
そんな気がする。